家族の通信費を見直す5ステップ|ネット代とスマホ代を合わせて年間いくら減らせるか
光回線の料金を比べるとき、多くの人は月額の数百円の差に目を向けます。でも、家族のお金に本当に効くのは、ネット代とスマホ代を合わせた「家族の通信費」です。この合計で考えると、見直しの効果は年間数万円になることも珍しくありません。子どもが大きくなるまでの十数年で考えれば、数十万円単位の差になります。
結論:「ネット代+家族全員のスマホ代」で比べる
通信費を見直すときの合言葉は、ネット代とスマホ代を別々に考えないことです。
光回線は、スマホとのセット割があるかないかで、実質の負担が大きく変わります。逆に、スマホのプランを変えると、光回線のセット割の額も変わります。どちらか一方だけを見直すと、もう一方で損をすることがあります。
この記事では、次の5つのステップで家族の通信費を見直します。
- 今の通信費を全部書き出す
- 使っていないオプションを外す
- 家族のスマホのプランを、使う量に合わせる
- 光回線とスマホのセット割をそろえる
- 光回線の契約を見直す(更新月に合わせて)
ステップ1:今の通信費を全部書き出す
まずは、家族の通信費が毎月いくらかかっているかを把握します。次の表を埋めてみてください。
| 項目 | 確認する場所 | 例(4人家族) |
|---|---|---|
| 光回線の月額 | 光回線の会員ページ、請求書 | 5,000円 |
| 光回線のオプション | 同上 | 1,500円 |
| 父のスマホ | 携帯会社のマイページ | 7,000円 |
| 母のスマホ | 同上 | 5,000円 |
| 子ども1のスマホ | 同上 | 3,000円 |
| 子ども2のスマホ | 同上 | 3,000円 |
| 合計 | 24,500円 |
この例では、月24,500円、年間で約29万円です。家計の固定費の中で、通信費は住居費、保険、光熱費と並ぶ大きな項目になっていることが多いです。
書き出すときは、請求額の内訳まで見てください。スマホの端末代の分割、使っていないオプション、昔入ったまま忘れているサービスなどが見つかることがあります。
ステップ2:使っていないオプションを外す
一番手軽で、すぐに効果が出るのがオプションの整理です。光回線とスマホの請求明細を見て、次のようなものがないか確認してください。
光回線のオプションの例
- 固定電話(ひかり電話):家族全員がスマホなら不要なことが多い
- テレビサービス:テレビをアンテナや動画配信で見ているなら不要
- セキュリティソフト:パソコンに別のソフトが入っていれば重複
- リモートサポート:最初の設定が終わったら不要なことが多い
- 機器の保証サービス
スマホのオプションの例
- 端末の補償サービス(古い端末を使い続けている場合)
- 留守番電話、キャッチホンなどの通話オプション
- 契約時に勧められて付けた動画や音楽のサービス
ただし、セット割の条件になっているオプションは外さないでください。auスマートバリューの条件になっている電話サービスや、ソフトバンク光のオプションパックを外すと、家族全員のスマホ割引がなくなります。判断のしかたは光回線のオプションは本当に必要かで詳しく説明しています。
月1,500円のオプションを外すだけで、年間18,000円の節約です。
ステップ3:家族のスマホのプランを、使う量に合わせる
次に、家族それぞれのスマホのデータ使用量を確認します。携帯会社のマイページで、過去3か月の使用量を見てみてください。
家に光回線があると、家にいる間はWi-Fiでつながるので、スマホのデータ通信はあまり使わないことが多いです。データ無制限のプランに入っているのに、実際は毎月5GB程度しか使っていない、というケースもよくあります。
| 毎月のデータ使用量 | 合いそうなプラン |
|---|---|
| 3GB以下 | 小容量プラン、格安SIM |
| 3〜20GB | 中容量プラン |
| 20GB以上 | 大容量・無制限プラン |
ここで注意したいのは、プランを下げると、セット割の額も下がる場合があることです。セット割は、データ容量の大きいプランほど割引が大きくなる設計が多いからです。プランを変えるときは、スマホの月額の差と、セット割の差の両方を計算してください。
ステップ4:光回線とスマホのセット割をそろえる
家族のスマホと光回線のセット割がそろっているか確認します。
- 家族の多くがドコモなのに、光回線がドコモ光以外
- 家族の多くがau・UQなのに、セット割を申し込んでいない
- 家族のスマホがバラバラで、セット割が1回線にしか効いていない
こうした状態なら、見直しの余地があります。家族の大手キャリアのスマホが2回線以上あれば、その会社のセット割が使える光回線を選ぶのが基本です。1回線以下なら、セット割を気にせず、月額が安く縛りのない光回線を選ぶほうが得になることが多いです。
| 家族の構成 | 見直しの方向 |
|---|---|
| 同じ大手キャリアが2回線以上 | そのキャリアのセット割が使える光回線 |
| 大手キャリアが1回線以下 | 縛りなし光回線 |
| 家族全員ahamo | ahamo光、または縛りなし光回線 |
セット割の一覧はセット割早見表にまとめています。
ステップ5:光回線の契約を見直す(更新月に合わせて)
最後に、光回線そのものを見直します。今の光回線の契約期間と更新月を確認してください。
更新月以外に解約すると違約金がかかりますが、2022年7月以降の契約では、違約金は月額1か月分程度に抑えられるようになっています。乗り換え先の窓口が違約金を負担してくれるキャンペーンもあるので、更新月を待たずに乗り換えたほうが得になる場合もあります。
乗り換えで得をするかどうかは、次の式で判断します。
乗り換えの効果 =(今の月額 − 新しい月額 + セット割の増加分)× 利用月数 + キャッシュバック − 違約金 − 工事費の残り − 新しい初期費用
乗り換えの具体的な手順は乗り換えで損しない手順にまとめています。
見直しの効果を計算してみる
ステップ1の例(月24,500円)の家族が、5つのステップで見直した場合を計算してみます。
| 見直しの内容 | 月の効果 | 年間の効果 |
|---|---|---|
| 光回線のオプション1,500円のうち、不要な1,000円分を外す | −1,000円 | −12,000円 |
| 父のスマホを無制限から中容量へ | −2,000円 | −24,000円 |
| 家族4人のセット割をそろえる(3回線×1,000円) | −3,000円 | −36,000円 |
| 合計 | −6,000円 | −72,000円 |
この例では、年間で約7万円、子どもが独立するまでの15年で考えると100万円を超える計算になります。キャッシュバックは一度きりですが、毎月の固定費の削減は、続けるほど効いてきます。
店長メモ 光回線店長が一番伝えたいのは、ここです。キャッシュバックの数万円も大きいですが、毎月の通信費を数千円下げるほうが、長い目で見ると家計への効果ははるかに大きくなります。浮いたお金で、家族旅行や家電を楽しんでください。
ケース別:見直しの方向は家族によって違う
同じ4人家族でも、使い方によって見直しの方向は変わります。よくある2つのケースを紹介します。
ケース1:家族全員が大手キャリアで、データ無制限のプラン。この家族は、スマホのプランを使う量に合わせて見直すと、効果が一番大きくなります。家にWi-Fiがあるなら、外でのデータ使用量は思ったより少ないことが多いからです。ただし、無制限プランから中容量プランに下げると、セット割の額が下がることがあるので、両方を計算してから決めてください。光回線は、そのキャリアのセット割が効くものを選んでいれば、そのままでかまいません。
ケース2:夫婦は格安SIM、光回線は大手キャリアの回線を何年も使っている。この家族は、光回線を見直すと効果が出ます。セット割が効かないのに、大手の光回線の月額を払っている状態だからです。更新月に合わせて縛りなし光回線に乗り換えると、月額が下がり、キャッシュバックも受け取れます。光コラボ同士なら、事業者変更で工事なしに乗り換えられます。
どちらのケースでも、まずはステップ1の書き出しから始めると、どこに無駄があるかが見えてきます。
キャッシュバックは「家族のイベント」に充てる
光回線を乗り換えたときのキャッシュバックは、数万円単位になることがあります。せっかくなら、生活費にまぎれさせず、家族のために使い道を決めておくのがおすすめです。
- 家族旅行の費用にする
- 古くなった家電(洗濯機、冷蔵庫など)の買い替えに充てる
- 子どもの習いごとや、学用品の費用にする
使い道を決めておくと、受け取りの手続きを忘れにくくなるという効果もあります。受け取り忘れを防ぐ方法はキャッシュバックの取り忘れを防ぐ方法をどうぞ。
よくある質問
Q. 子どもにスマホを持たせるときは、どうすればいいですか?
子どものスマホも、家族のセット割の対象にできることが多いです。光回線のセット割が効く会社の小容量プランや、子ども向けのプランを選ぶと、通信費の増加を抑えられます。
Q. 見直しは、どれくらいの頻度ですればいいですか?
光回線の更新月と、スマホの端末の分割払いが終わるタイミングが見直しの目安です。少なくとも2年に1回は、請求明細を見直してみてください。
Q. 見直しの作業は、家族の誰がするのがいいですか?
家族の契約がバラバラだと、まとめて見直すのが大変です。誰か1人が家族全員の契約者名、プラン、月額を一覧にしておくと、見直しが一気に進みます。スマホの家族割のグループの代表者が担当するのがわかりやすいでしょう。
Q. 通信費以外にも、セットで安くなるものはありますか?
電気やガスとのセット割を用意している会社もあります。auでんきやドコモでんきなどです。ただし、電気代の単価や契約条件も比べたうえで判断してください。
まとめ
- ネット代とスマホ代を合わせた「家族の通信費」で考える
- まずは請求明細を全部書き出し、使っていないオプションを外す
- セット割の条件になっているオプションは外さない
- スマホのプランは使う量に合わせる。ただしセット割の額の変化も計算する
- 月数千円の削減は、長く続けるほど大きな効果になる
- キャッシュバックは使い道を先に決めておくと、受け取り忘れも防げる
家族のスマホは、どこが多い?
タップするとシミュレーターへ。キャッシュバックまで含めて、年間いくら下がるかを計算します。