引っ越しのネット回線、いつ何をする?|マンション家族の手続きを時系列で
引っ越しの準備は、荷造り、役所の手続き、学校の転校と、やることが山ほどあります。その中で後回しにされがちなのがネット回線です。でも、光回線は申込から開通まで2週間〜1か月以上かかることがあり、引っ越しシーズンはさらに混み合います。新居に着いたのにネットが使えない、という状況を避けるために、いつ何をすればいいかを時系列で整理しました。
結論:引っ越しの1か月前には、新居の回線を決めて申し込む
引っ越しのネット回線で一番大事なのは、早めに動くことです。理想のスケジュールは次のとおりです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1か月半〜1か月前 | 新居の建物の設備を確認する。今の回線を移転するか、解約するか決める |
| 1か月前 | 新居の回線を申し込む。工事日を決める |
| 2〜3週間前 | 今の回線の解約または移転の手続きをする |
| 1週間前 | 開通までのネットの手段を用意する(必要なら) |
| 引っ越し当日〜 | 工事に立ち会う。機器を接続して、Wi-Fiを設定する |
| 開通後 | セット割の申込、キャッシュバックの手続き、旧居の機器の返却 |
3〜4月の引っ越しシーズンは、工事の予約が埋まりやすく、申込から開通まで1か月以上かかることもあります。この時期に引っ越すなら、さらに早めに動いてください。
1か月半〜1か月前:新居の設備を確認し、方針を決める
新居の建物の設備を確認する
まずは、新居のマンションにどの光回線が入っているかを確認します。不動産会社や管理会社に、次のことを聞いてください。
- 建物に入っている光回線の会社(NTT、auひかり、NURO光など)
- 部屋までの配線方式(光配線、VDSL、LAN)
- 全戸一括型のインターネットがあるか
- 光回線の工事をするときのルール
全戸一括型のネットがあれば、入居した日から使えるので、急いで申し込む必要はありません。入居後に速度を測って、不満があれば個別契約を考えればOKです。詳しくは無料Wi-Fiが遅いときの選択肢をどうぞ。配線方式の見分け方は配線方式の見分け方にまとめています。
今の回線を「移転」するか「解約」するか決める
今使っている光回線を新居でも使い続けるか、解約して新しい回線にするかを決めます。
| 選択肢 | 向いている場合 | 注意点 |
|---|---|---|
| 移転する | 新居でも同じ回線が使える。契約期間の途中で違約金を避けたい | 移転の工事費がかかることがある。新居で使えない回線もある |
| 解約して新しく申し込む | 新居に今の回線がない。乗り換えでセット割や特典を良くしたい | 違約金、工事費の残り、撤去費がかかることがある |
auひかりやNURO光などの独自回線は、新居の建物に設備がないと移転できません。ドコモ光やソフトバンク光などNTTの回線を使う光コラボは、ほとんどの建物で移転できます。
乗り換えのチャンスでもあります。引っ越しを機に回線を変えると、新規の申込特典やキャッシュバックを受け取れることが多いです。ソフトバンクは2026年6月から、引っ越しに伴ってソフトバンク光を新しく申し込む人などを対象に、月額基本料金を25か月目まで割り引く「超おうち応援割」を始めています。今の回線の違約金と、新しい回線の特典を比べて決めてください。乗り換えの判断は乗り換えで損しない手順で詳しく説明しています。
住む期間を考える
新居に住む期間が2年以内とわかっているなら、光回線ではなくホームルーターを選ぶのも手です。工事がいらず、次の引っ越しでも住所変更だけで持っていけます。判断のしかたは1〜2年で引っ越すならホームルーターか光回線かをどうぞ。
1か月前:新居の回線を申し込む
方針が決まったら、新居の回線を申し込みます。申込のときに伝えることは次のとおりです。
- 新居の住所と建物名、部屋番号
- 入居日
- 工事の希望日(入居日以降。立ち会いが必要)
- 連絡先
新居の工事は、入居日以降に設定するのが基本です。前の住人が光回線の機器を残していれば、工事なしで開通できることもあります。
家族のスマホのセット割も、このタイミングで考えておきましょう。新居で回線の会社が変わると、それまでのセット割は外れます。新しい回線でもセット割が使えるかを確認しておいてください。光速シミュレーターで、新居の条件に合う回線を確認できます。
店長メモ 引っ越すと、ネット回線の勧誘電話がかかってくることがよくあります。慌ただしい時期なので、電話でその場で決めてしまう人が多いです。でも、説明が正しいとは限りません。自分で調べて決めた回線を、自分で申し込むのが一番安全です。対処法は勧誘電話がしつこいときをどうぞ。
2〜3週間前:今の回線の手続き
移転する場合
今の回線の会社に、移転の手続きを申し込みます。旧居での利用終了日と、新居での利用開始日(工事日)を伝えます。旧居の機器は、そのまま新居に持っていくことが多いです。
解約する場合
今の回線の会社に、解約を申し込みます。確認しておきたいのは次の点です。
- 解約日:引っ越しの日に合わせる。新居の回線の開通日より後にすると、ネットが使えない期間を減らせる
- 違約金:契約更新月以外だと発生する
- 工事費の残り:分割払いが残っていると一括で請求される
- 撤去工事:回線によっては撤去工事が必要。賃貸の場合、撤去が必要かは管理会社や大家さんに確認
- 機器の返却:ルーターやONUの返却方法と期限
違約金や工事費の残りは、乗り換え先の窓口が補助してくれることもあります。申込のときに確認しておきましょう。
1週間前:開通までのネットの手段を用意する
新居の回線の開通が引っ越しの後になる場合、その間のネットの手段を用意しておきます。
| 手段 | 向いている場合 | 注意点 |
|---|---|---|
| スマホのテザリング | 開通まで数日〜1週間程度 | データ容量を使い切りやすい。家族全員は厳しい |
| ポケット型Wi-Fiのレンタル | 開通まで数週間 | 日額・月額のレンタル料がかかる |
| ホームルーター | 開通まで長い、または光回線をやめる | 契約期間や端末代を確認 |
| auひかりプラス | au・UQの家族で、新居でauひかりプラスを使う | ルーターが届いた日からau 5Gで使える |
2026年9月に始まったauひかりプラスは、ルーターが届いた日からau 5Gでネットが使え、開通までの最大4か月は「ひかり準備割」で月額0円になる仕組みです。au・UQの家族なら、引っ越し直後のネットの空白をなくせます。
子どものオンライン授業や、親の在宅勤務がある家庭は、開通までの手段を必ず用意しておいてください。
引っ越し当日〜:工事と設定
工事に立ち会う
光回線の工事は、多くの場合、立ち会いが必要です。マンションで光コンセントがすでにある場合は、30分〜1時間ほどで終わることが多いです。光コンセントがない場合や、新たに光ファイバーを引き込む場合は、もう少し時間がかかります。
引っ越し当日は荷物の搬入で慌ただしいので、工事は翌日以降に設定するのもおすすめです。
機器をつないで、Wi-Fiを設定する
工事が終わったら、ONU(光回線の終端装置)とWi-Fiルーターをつなぎ、スマホやパソコンをWi-Fiにつなぎます。ルーターの置き場所は、光コンセントの近くにこだわらず、家の中央に置くと電波が届きやすくなります。詳しくはマンションのWi-Fiルーターの選び方をどうぞ。
開通後:忘れがちな3つの手続き
開通してネットが使えるようになると、ほっとして忘れがちな手続きがあります。
- セット割の申込:auスマートバリュー、おうち割 光セットなどは、スマホ側で申込が必要。開通したその週のうちに
- キャッシュバックの手続き:申請が必要な窓口は、案内のメールを見逃さない。カレンダーに予定を入れておく
- 旧居の機器の返却:期限を過ぎると、機器代を請求されることがある
キャッシュバックの受け取り忘れを防ぐ方法はキャッシュバックの取り忘れを防ぐ方法にまとめています。
引っ越しのネット手続きチェックリスト
最後に、ここまでの内容をチェックリストにまとめます。引っ越しが決まったら、上から順に確認してください。
- [ ] 新居の建物に入っている光回線の会社と、配線方式を確認した
- [ ] 新居に全戸一括型のネットがあるか確認した
- [ ] 今の回線を移転するか、解約するか決めた
- [ ] 今の回線の違約金、工事費の残り、撤去工事の有無を確認した
- [ ] 新居の回線を申し込み、工事日を決めた
- [ ] 家族のスマホのセット割が新居の回線でも使えるか確認した
- [ ] 開通までのネットの手段を用意した
- [ ] 今の回線の解約日(または移転日)を決めた
- [ ] 開通後のセット割の申込を、カレンダーに入れた
- [ ] キャッシュバックの手続きの時期を、カレンダーに入れた
- [ ] 旧居の機器の返却方法と期限を確認した
よくある質問
Q. 新居に前の住人の光回線の機器が残っていました。そのまま使えますか?
前の住人の契約は解約されているはずなので、そのままでは使えません。ただし、光コンセントや建物の設備が残っていれば、工事が簡単になることがあります。申込のときに伝えてください。
Q. 入居前に工事をしてもらうことはできますか?
入居前でも、鍵を借りられれば工事できることがあります。不動産会社や管理会社と、回線の会社の両方に相談してください。
Q. 引っ越し先が同じマンションの別の部屋です。
同じ建物でも、部屋が変われば移転の手続きが必要です。建物の設備は同じなので、手続きは比較的簡単です。
Q. 子どもの学校の都合で、引っ越しの日がぎりぎりまで決まりません。
日程が決まらなくても、新居の建物の設備確認と、回線の候補選びは先に進めておけます。日程が決まった時点ですぐ申し込めるよう、準備しておきましょう。開通まで時間がかかりそうなら、ホームルーターやauひかりプラスのように、すぐ使える手段も考えておくと安心です。
まとめ
- 新居の回線は、引っ越しの1か月前には申し込む。繁忙期はさらに早く
- まず新居の建物の設備を確認し、今の回線を移転するか解約するか決める
- 引っ越しは乗り換えのチャンス。違約金と新しい特典を比べる
- 開通までのネットの手段を用意しておく。au・UQ家族はauひかりプラスも選択肢
- 開通後は、セット割、キャッシュバック、旧居の機器の返却を忘れずに
家族のスマホは、どこが多い?
タップするとシミュレーターへ。キャッシュバックまで含めて、年間いくら下がるかを計算します。